バッチフラワーエッセンスを選ぶ際の留意事項について、いくつか教えて下さい。
質問(30-1)
こうなりたい状態にフォーカスしてバッチフラワーエッセンスを探すと、本当に必要なボトルを選びにくいという説がありますが、なんとなくしっくりこないのですが、どうしてでしょうか?
質問(30-2)
バッチフラワーエッセンスの選択過程では、ネガティブな感情を見ないと、うまく作用しないのでしょうか?
質問(30-3)
もしそうであれば、ネガティブな感情を見れない状態の人、繊細な人には、バッチフラワーエッセンスは向いていないのでしょうか?
質問(30-4)
バッチフラワーエッセンスのブランドによって、働き方が違ったりするのでしょうか?
質問(30-5)
作り手の意思、あるいはリーディングするセラピストの意思によって、同じバッチフラワーエッセンスでも、作用が変わってくるのでしょうか?
■弊社注:
今回のご質問者様は、日本フラワーエッセンス協会®認定のフラワーエッセンスセラピスト™さんからですが、一般の方がフラワーエッセンスを使用頂く際にも、参考となるでしょう。
回答:
質問(30-1)
こうなりたい状態にフォーカスしてバッチフラワーエッセンスを探すと、本当に必要なボトルを選びにくいという説がありますが、なんとなくしっくりこないのですが、どうしてでしょうか?
回答:
ご質問者様は、フラワーエッセンスセラピスト™として、セッションの現場でクライエントさんに対応されています。
だからこそ、出て来たご質問なのかもしれません。
まず、一般的な指針を述べましょう。
基本的には、バッチフラワーエッセンスの場合、バランスを崩して否定的になった状態を観察し、それにふさわしい種類を選びます。
バランスを崩して否定的になった状態に対応するボトルを使用する事で、バランスが整った肯定的な状態を取り戻すのですね。
ですので、元々バランスが整った肯定的な状態であるならば、それに対応するボトルを使っても、あまり変化を感じないかもしれません。
ですが、人のこころには幾重もの層がありますので、単純に、クライエントさんの否定形━肯定形の言語表現だけからは、割り切れない部分もあります。
とりわけ、日本人の場合は・・・。
*バッチフラワーエッセンスは、英国で開発されました。
また、日本人に限定しなくとも、人によっては、否定的な状態をダイレクトに見る事自体が、お辛い時もあるでしょう。
あるいは、否定的な状態に対して、肯定的な表現しか出て来ない事もあるかもしれません。
セラピストが否定的な側面を観るように促す事が、時には、クライエントさんを傷つけたり、場合によっては危険な場合もありえます。
もし、「こうなりたい状態」がその人にあり、その事を強調されたのであれば、その事自体を、まずはそのままに尊重する事が大切でしょう。
ご質問者様は、ハートサポートシステムの「バッチフラワーエッセンス講座」で、カウンセリングの技法と態度をベースとして、様々なボトルのリーディング技法を、詳細に習得されたかと思います。
それらの技法を活用する事で、クライエントさんがどのような言語表現をされていたとしても、クライエントさんが出される希望、あるいは状態にそって、安全に必要なボトルを選ぶ事が出来るでしょう。
質問(30-2)
バッチフラワーエッセンスの選択過程では、ネガティブな感情を観ないと、うまく作用しないのでしょうか?
回答:
〔1〕でお答えさせて頂いたように、バッチフラワーエッセンスの基本は、ネガティブ━ポジティブの二元性から選びますので、ネガティブな感情を観る事が出来るのであれば、それにこしたことはありません。
ですが、それがお辛い時に、無理に見る事を強いるのは、目の前の生きたクライエントさんを、定形の規則に合わさせる事となります。
それは、サイズの合わない既成服をフィットさせる為に、クライエントさんの体型を変形させるようなものです。
そうではなく、クライエントさんに合うサイズの服を見い出す事が、大切なのですね。
また、言語を通したセッションがお嫌いな方もおられますし(特に過去に傷ついた体験をされている方)、自分自身を開示したくない、話したくない方もおられます。
弊社のセッションに来られる中にも、こころの傷や、ご自身の社会的立場による他への影響から、「何も話したくないので、フラワーエッセンスだけ選んで下さい。」と言われる方も、稀におられます。
それを認めないセラピストは、クライエントさんのありのままに、×をつけている事になります。
目の前のクライエントさんの安全を基本に、セラピストがそこで出来る最大限の事をされるといいでしょう。
また、こんな時こそ、「フラワーエッセンス講座」で習得した様々なリーディング技法、エネルギーリーディング、エネルギーヒーリングが役立ってくれるでしょう。
人によっては、言語によるやりとりをするよりも、言語を用いないヒーリングアプローチを行う方が、ご自身でプロセスを進んでいきやすい方もおられるかとも思います。
質問(30-3)
もしそうであれば、ネガティブな感情を見れない状態の人、繊細な人には、バッチフラワーエッセンスは向いていないのでしょうか?
回答:
そうなると、バッチフラワーエッセンスを開発したバッチ博士が伝えたかった事と、少し違ってくるような気がします。
誰もが、今の自分自身の状態にそって、バッチフラワーエッセンスを使用していく事が出来るかと思います。
また、今の状態によりそったボトルを選ぶにあたって、「フラワーエッセンス講座」で習得したリーディング技法、エネルギーリーディング&ヒーリング技法が役立つと言えるでしょう。
また、使用プロセスでのフラワーエッセンスセラピスト™のサポートも、クライエントさんが、無理なく使用のコツを掴んでいく事に役立つでしょう。
質問(30-4)
バッチフラワーエッセンスのブランドによって、働き方が違ったりするのでしょうか?
回答:
基本的には、どのバッチフラワーエッセンスのブランドも、同じ38種類の花が使われていますので、作用の基本的な特質は同じです。
ただ、ブランドによって、持っている基本理念、製造の際の姿勢や考え方、実際の製造過程等が、微妙なものであったとしても、違いとして出て来る事もあるかもしれません。
また、バッチフラワーエッセンスに使われている花の中には、現在、絶滅が危惧されているものもありますが、元々の植物を使用していたり、同じ属の植物を研究して採用しているブランドもあります。
同じ39種類のボトルではありますが、ブランドの方針、製造されたボトルから受けるエネルギー等によって、特に繊細な方の場合、相性の違いを感じる事はあるかもしれません。
質問(30-5)
作り手の意思、あるいはリーディングするセラピストの意思によって、同じバッチフラワーエッセンスでも、作用が変わってくるのでしょうか?
回答:
人との出会い、花との出会いという事を含むなら、作用のプロセスは多彩になるかもしれません。
例えば、作り手がどういった領域にフォーカスするかで、花に内在する特質のどういった部分が際立つか、また、深み等が、変わるかもしれません。
また、ご質問者様ご自身でも、実際にセッションを提供される中で実感されているかと思いますが、フラワーエッセンスセラピスト™がどのようにクライエントさんと向き合うか、どのようなプロセスが展開されるかで、クライエントさんのテーマが変わり、視点が転換し、意識がシフトし、結果的に、フラワーエッセンスの使用過程にも影響を与えるでしょう。
文:パビットラ(中沢あつ子)