季節のことば 2008年12月 

命の源の光と、その元に生きる命が眠りに入る、
―終わりの冬。

最も光が少なくなる最後の日は、光の起点。
光が復活し、高まっていく最初の日。

最も寒さが厳しくなる最後の日は、暖かさの起点。
暖かさが灯り、広がっていく最初の日。

あらゆるものの最少は、あらゆるものの始まり。
その時から、そのエネルギーは、
最大へと向かって動き始めています。

自然界も、私達も―。

古いものと新しいものが交じり合いながら、
様々な死と誕生が行き来し合いながら、
両方へと、同時に動いている、特別な時期。

そして、去る事と迎える事の交わりの中点が、
動きを超える瞬間でもあるという事。

時空を超えた内なる中心にいて、
永遠の命に触れながら、
地上の変化の世界に参加しましょう。

厳しい寒さの中で、
大地からひときわ美しく咲く花も。
冬空から降りてくる六花も。
私達も。
この限りある世界を体験し、お祝いしている命です。

パビットラ(中沢あつ子)

公開日:2008年12月1日 更新日:2022年5月30日 | カテゴリー :