風のエンジェルが、夏の気配をその翼で扇ぎ洗った後の、
高く澄み渡る空と、雲と、その下で揺れている実り達。
豊かな実りの為には、時には、軋轢や摩擦も必要です。
軋轢と摩擦がもたらすエネルギーによって、
小さな実は、揉まれ、変化し、自身の存在を確認し、
流れる事のくつろぎを知り、
瞬間瞬間の、あらゆる方向からの訪れを自らに許し、
熟成へと向かいます。
凝縮と、拡大と、変化の中にいて。
私達の内奥で息づいている実りに、
この季節がもたらす成熟の体験を、存分に与えてあげましょう。
パビットラ(中沢あつ子)