冬は、自然界は眠りに入ります。
私達も、内側に篭もり、新たな再生を待つのによい時期です。
死と再生の間とも言えるこの季節には、内側をじっくりと見つめなおしましょう。
秋に実った果実が熟し、ひとりでに大地に落ちるように、もう自分には必要でなくなったものが、あなたの手から自然に放たれていくのを許しましょう。
大地に落ちた果実は、自然な死を歓迎し、新しい命の栄養となってくれます。
土に埋れて眠る種は、新たな年の炎から、命を与えられる時期を辛抱強くじっと待ちます。種は、これから起こる事を信頼しています。
新しい年に向かって、あなたの種は、どんな可能性を育てたいのでしょうか。眠りの季節は、それを徐々に明らかにしていくチャンスです。
ひょっとしたら、手放していく果実の中にも、そのヒントが埋れているかもしれません。
パビットラ(中沢あつ子)