フラワーエッセンスの作り方

フラワーエッセンスとは、特定の花が持つ私達の魂の特質と共鳴する特質を、精妙なエネルギーレベルでインプットした液体、「花の精妙な振動」。
フラワーエッセンスの整ったエネルギーパターンが、その人に内在している同質の可能性、潜在性を刺激し、私達のエネルギーパターンの歪みを微細な次元から整え、本来の自然な状態へと戻してくれます。
花のエネルギーであるフラワーエッセンスは、私達のエネルギーに直接働きかけてくれるという事なのですが、では、どのようにして、花のエネルギーを液体に転写するのでしょうか。

花のエネルギーの転写の仕方には、様々な方法があります。
世界中のフラワーエッセンスの開発者によって、多彩な転写方法が採用されています。

ここでは、最も古典的でオーソドックスな方法を、簡単にご紹介しましょう。それは、フラワーエッセンスの古典、「バッチ博士のフラワーエッセンス」開発者であるイギリスのエドワード・バッチ博士が1930年代に開発した「太陽法」、そして「ボイル法」です。

特に「太陽法」は、現在も、世界中のフラワーエッセンス開発者によって、広く使われているメソッドです。
「太陽法」と「ボイル法」、違うメソッドではありますが、自然界の四大元素である地、水、火、風のパワフルな協力が必要である事は、共通しています

太陽法

  1. とてもよく晴れた日の朝9時前、最も美しく咲いているピーク状態の花の花弁を摘み取ります。
  2. 摘み取った花を、湧水を入れたクリスタルか陶製のボウルに浮かべます。
  3. その花を頂いた大地にボウルを置き、2~4時間太陽光にあてる事で、花のエネルギーを湧水に転写します。
  4. 花を取り除いた湧水に、同量のブランデーを加えます。これが、母液となります。この母液は、市場に出される事はありません。

花弁をボウルに浮かべているところ

ボイル法

  1. 太陽法と同じく、とてもよく晴れた日の朝9時前、最も美しく咲いているピーク状態の花を、枝ごと摘み取ります。
  2. ホーローかステンレスの鍋に湧水を入れ、枝でかきまぜながら30分程煮沸する事で、花のエネルギーを湧水に転写します。「太陽法」が太陽の光を使うのに対して、こちらでは炎を使います。
  3. いずれにせよ、変容を引き起こす性質を持つ「火」の力、情報を取り込む性質を持つ「水」の力を使い、花のエネルギーを転写するわけです。
  4. 煮沸後、鍋ごと大地の上で冷まします。
  5. 花を取り除いた湧水に、同量のブランデーを加えます。これが、母液となります。

*これらのより詳しい情報については、拙著「バッチ博士のフラワーエッセンスガイドブック」フレグランスジャーナル社刊にも記されています。

これらの方法で作られた母液2滴を、30ミリリットルのアルコールや酢等の保存液に対してたらしたものが、ストックボトルとして市場で販売されているものです。作り方や濃度から考えると、物理成分としての花は、入っていないと言ってもいいでしょう。まさに成分ではなく花のエネルギーの水滴、それがフラワーエッセンスなのです。

現在は、花を摘み取る日時、天候、方法をはじめ、開発者によって、「太陽法」や「ボイル法」に、更に自分なりに発展させた方法、神秘的な方法を組み合わせている開発者も多くいます。例えば、銀や水晶を使ったり、神聖な図形を使ったり。天使やディーバといった目に見えない存在との交流を、最も優先する開発者も多くいます。

また、特に90年代前後より、花を摘み取らずにエネルギーパターンを水に転写する方法が、多くの開発者によって発見されています。
祈り、マントラ、シンボル、チャネリング、インボケーション等、ちょっと神秘的で怪しげ(?)な方法もあるのですが、古からの宗教的な儀式には、似たようなメソッドが数多く存在します。
斬新な方法の根底に、実は東洋や西洋の伝統的な智恵が採用されているといった事は、意外と少なくありません。
とは言え、微細なエネルギーレベルを扱う方法になればなる程、開発者の状態や在り方、どこに焦点を合わせているか等が、誕生するフラワーエッセンスの質にとって、重要な要素となってくるとも言えるかもしれません。

逆説的ではありますが、私個人としては、開発者が「行為者」である事から退いて「いなくなる事」が、大切な在り方ではないかと感じています。
それは、「私」が消えた時にやって来てくれる、存在からのギフトなのです。

現在は、キノコ、苔、動物、蝶、貝、鉱物、色、星、ガス、元素、天使、マスター等、花以外のバイブレーションエッセンスも、たくさん存在します。
これらも斬新なもののように思えますが、鉱物のエッセンスのように、実は古くから存在していたものもあるのです。

また、花以外のエッセンスでは、媒体として写真を使ったり、動物のエッセンスなら、羽や毛を媒体に使う開発者も。
蝶のエッセンスを作るのに、レーザー光線のようなものを使っている開発者もいます。

ですが、レーザー光線を使う開発者も含め、バイブレーションエッセンスを作る際、波動転写機を使う事に対しては、多くの開発者達が否定的です。
マグネットのように強い磁場をもたらす波動転写機のような機械は、バイブレーションエッセンスの微細なエネルギーを低下させたり、破壊する作用があるからです。
(バイブレーションエッセンスの保管上の注意として、強い磁場、電磁波の側に置かないという事があります)
いずれにしても、機械によって、微細なエネルギーを転写する事は出来ないでしょう。

パビットラ(中沢あつ子)