2024年6月~8月 内奥のピュアリティと共に生きる自分を許す ボタンヅル

ボタンヅル

風の時代が話題になってから久しいですが、まだまだ色々とありそうな気配。
今回は、時と共に変化していく世界を生きていくサポートとして、純粋という切り口からボトルをチョイスしてみました。


日当たりのよい場所を好むボタンヅルは、その名の通り、ツルで他の植物にからみながら育ちます。
そして、葉がボタンの葉に似ている事から、ボタンヅル。

キンポウゲ科センニンソウ属で、よく似た花を咲かせるセンニンソウとは、葉っぱを見ると簡単に見分けられます。
マウントフジフラワーエッセンスのストックボトルにはボタンヅルとセンニンソウの両方がありますが、共通した質として、物質界を超えた繊細さが挙げられるでしょうか。


8~9月、ボタンヅルは、十字形の白い花を、上を向いて完全に開かせます。
十字形の花弁に見えるのは、実は花弁ではなく、花弁状のガク片。

直径1、5~2センチの十字の中からは、雌しべを中心に、光のように四方八方に開いたたくさんの雄しべが。


白い十字架と光の姿の、小さな花。
つるで他の植物を覆うようにたくさんの花が咲いている様は、新婦のウエディングベールのようです。

白い十字架が表れる前のたくさんのまあるいツボミは、愛らしい赤ちゃんのようでもあります。

そして、秋には、お星様のように集まった細い卵形の種は、白い羽毛を纏い、老賢人のように。
冬になり、枝に残った種達は、輝く銀白色のお花のようにも見えます。


幼子、新婦、老賢人・・・変化しながらも、穢れのない純粋さや神聖さを感じさせてくれるボタンヅルの姿は、そのエネルギーの質にも通じるものです。


成熟のプロセスを通して、意識化されていく純粋性。
実のところ、その純粋性は、経験や学びとは関係なく、元々内奥に存在する本質的なものが核となっています。

それは、私達がする事によって、得たり失ったりするものではありません。
私達が意識していてもいなくても、在り続けるものです。

私達は、それを外界に投影しているだけなのですね。


そんな純粋性との繋がりを再び思い出したい時には、いつでもボタンヅルが役立ってくれます。


ボタンヅルのキーワードは、《純潔》。
ボタンヅルの純潔は、時の影響で変化する事のない、決して汚される事のないピュアリティです。

そのピュアリティを携えて現実を生きていくためのサポーターが、ボタンヅルです。
ピュアリティという弱さに内在する強さは、何によっても変えられる事なく、私達の内奥に存り続けます。


ボタンヅルは、現実世界を生きる事と純粋である事という、ある種の対極を同時に生きていく事を助けてくれます。

純粋さが現実生活を邪魔するのではなく、肯定的に役立てられるように。
実際、その純粋さが、現実世界で汚される事はありません。


ボタンヅルは、とりわけ純粋さが生き辛さの原因だと思っている人にとっては、頼もしい伴走者となってくれます。

例えば、「森の奥にひとり潜む妖精さん」や、「孤立しがちな芸術家さん」のようなタイプが、これに含まれるでしょうか。


人間関係が生き辛さと大きく関係していると感じるなら、テーマや調合内容の変遷に関わらず、ある程度の期間、定番として、ミックスボトルに加えてみるのもいいでしょう。

テーマや調合内容が変化していっても変化しないボタンヅル・・・この使い方は、まさに、ボタンヅルの「純潔」に通じる感じですね。


現実世界では羽を隠し、バリバリやってうまく生きてはいるけれど、本当は妖精さんなタイプにもお勧めです。


~ 以下は、書籍「マウントフジフラワーエッセンスとエネルギーの世界―花の”Being”―」からの抜粋 ~

ボタンヅルが表現している内奥のピュアリティは、学習や訓練で獲得されるものではありません。
学習や訓練で得たものは、私達の存在の、最初の最初から存るものではありませんでした。
ボタンヅルは、獲得したそれらを手放した後に何が残るのかについて、改めて観ていく手助けをしてくれます。
ボタンヅルが指し示しているピュアリティは、元々、全ての人々の内奥に、あらゆるものの内に、既に備わっているもの。
私達自身が、「そのもの」だと言ってもいいかもしれません。
そして、その純粋な空っぽさは、学習や訓練といった経験で獲得した世界がある事によって、初めて知覚され得るものなのかもしれません。
この花のエネルギーは、私達が、内側の純粋な光、つまり、人格、役割、経験を超えた「何か」=Beingへと戻っていく為に存在するのです。
この花は問いかけています、「学んだ事、学習や訓練で得たものを脱ぎ捨てた後、あなたに何が残りますか?」
そこには、か弱く純粋な幼子が隠されているかもしれません。


ボタンヅルの柔らかな白い光のベールは、エネルギーの繊細な保護としても使えます。

例えば、敵意、妬み、単に気に入らないとか憂さ晴らしといったレベルまで、外側からの攻撃がある時、私達は感情的な反応から、対象と同じレベルへと自らを引き落としてしまいがちです。

そんな時、ボタンヅルは、対象の感情の次元に巻き込まれないよう、高いエネルギーで護ってくれます。
高い次元と繋がったまま、必要であれば何をしたらいいかを明確にし、行動へと繋げてくれるでしょう。
そういった働きかけから、今の時代のSNSによる中傷等にも役立つでしょう。


ボタンヅルのエネルギー保護は、とりわけ妖精さんタイプに役立ちます。
どう対処していいか分からず固まってしまったり、弁明出来ず誤解されてしまったり、逃げてしまったり。

ふわふわした状態に軸を作ってくれるボタンヅルは、自身の個性を分かち合えるよう、助けてもくれます。
芸術活動をはじめ、創造性を刺激し、繊細な領域と現実世界に橋を架けてくれる作用も。


ボタンヅルは、第7チャクラにカテゴライズされています。
(第7チャクラの領域にのみ作用するという意味ではありません。)

個人の内に元々ある、エゴとしての個を超えた領域を響かせてくれるのは、ボタンヅルの働きかけのひとつ。


また、真紅の4枚の花弁の蓮の花として示される事が多い第1チャクラが、十字として表現される事も。
ボタンヅルの花の姿に見られる十字が、第1チャクラを表現しているのは興味深い事です。

十字架は卍が元になっており、外側へと広がる強さ、第1チャクラが司る肉体次元を表現するという説もあるのだとか。


この種の秘教的な諸説に偏ってしまうと、かえって花のエネルギーから離れてしまいがちです。
・・・だとしても、この地上で基盤としての肉体を携えて今を生きる事を通して、高い次元へと入っていける私達ならではの可能性を、思い起こさせてくれるようにも思います。

変動の時代の中、高い次元から目をそらさず目標にして進んでいく時、到達への励ましにもなってくれるボトルです。
(深く観るなら、目標や到達といったものはないのですが。)


微細なエネルギーに敏感な方の場合は、ボタンヅルとセンニンソウの併用もお勧めです。
人の形に入った全ての妖精さん達に。

パビットラ(中沢あつ子)

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