災害ボランティアでの活用

―セラピストの為の災害ボランティアにおけるフラワーエッセンスの使い方―

フラワーエッセンスとは?

フラワーエッセンスは、花という物質の背後にある、物質として見えない、触れられない領域 ― つまり、花のエネルギーです。
フラワーエッセンスは、私達の内面やエネルギー(物質として見えない、触れられない領域)に作用します。

花のエネルギーを水にインプットしたフラワーエッセンスは、アルコールや酢等の保存料をベースに、小さなボトルに詰められています。
おおまかに分類すると、

  • 単体のストックボトル/1種の花のエネルギー
  • 特定の目的の為に複数のストックボトルが調合済のミックスボトル/複数の花のエネルギーがあります。

通常、ストックボトルを希釈してミックスボトルを作りますが、被災地では、衛生状態、水の供給状況、使いやすさ等から、原液使用が便利な場合もあるでしょう。
濃度や量によって作用が大きく変わる事がなく、複雑な禁忌事項のないFEは、柔軟な対応が可能です。
老若男女からペット迄、幅広く使えます。

基本的な使い方

フラワーエッセンスの基本的な使い方は、飲用です。
ブランドによって多少異なりますが、日に4~5回、ストックボトルなら1~2滴、ミックスボトルなら4~5滴を、直接舌下か口内にたらす、あるいは、飲物にたらしたものを少しの間含んでから飲みます。
使いたい時は、回数が多くなっても構いません。
使用期間は平均2~4週間ですが、個人差があるので、使いたいと感じる間は継続するといいでしょう。

身体の周辺、部屋に噴霧する事も可能です。
芳香蒸留水や精油で、香を加えてもよいブランドもあります。

セラピストとしての心得とお勧めのフラワーエッセンス

支援の現場では、被災者の自立性、有能性を害しない配慮、こころのニーズを尊重したサービス業に近い対応が大切です。

ある程度鎮静化した後でも、思い出す事でストレス反応がぶり返す事もあるので、フラワーエッセンスセラピー™やメンタルヘルスに習熟していないなら、カウンセリングで内面を探る手法は、避けた方がよいでしょう。

支援は、被災者の生活の中の僅かな時間であり、そこでセラピストが何とかしようと力むと、空回りしてしまいます。
支援は非日常であり、被災者のメインは日常です。
被災者自身が日常で継続出来る事も、フラワーエッセンスの良さです。

中長期的な支援であるなら、被災者の主訴は変化していきます。
一般的に、惨事ストレス(ASD、PTSD等)は時間経過と共に減少していき、家族の問題等へのニーズが増加し、やがてはそれも、日常生活が戻ってくるにつれ、落ち着いていきます。

惨事ストレスに役立つ代表は、ファイブフラワーレメディ等の製品名で知られる緊急時用フラワーエッセンス(バッチフラワー)です。
感情が大きく揺れた際に頻繁に飲む等、頓服風の使用も出来ます。
クリームになった製品もあり、デイリーケア感覚で気軽に使って頂けるでしょう。

詳しくは述べませんが、微細エネルギー解剖学的に見て、ショックを受けた際には、エネルギーの身体、エネルギーボディー(サトルボディー)が肉体を離れようと、肉体からズレた状態となります。
ズレが慢性化し、やがては心身の症状として表れない予防として、エネルギーボディー(サトルボディー)を整えるヒレハリソウやヤブカンゾウ(マウントフジフラワーエッセンス)、コットン(ブッダフィールドフラワーエッセンス)、スターオブベツレヘム(バッチフラワーエッセンス)があります。

死に値するような体験、努力で解決しない喪失体験には、東日本大震災~現在も無料提供されている「死後のプロセスに光をもたらす」(マウントフジフラワーエッセンス)、スイートチェストナット(バッチフラワーエッセンス)が役立ちます。

生活の立て直しに意識が向かい始めたなら、「生きる力」(マウントフジフラワーエッセンス)、ジニア(ブッダフィールドフラワーエッセンス)等の、やる気を喚起してくれる種類も候補に入れましょう。

終わりに

フラワーエッセンスは、同じ主訴であったとしても、個々によって違う種類が選ばれる事が多くあります。

個人対応の際、主訴を話したくないならそれを尊重する等、被災者のこころに負荷をかけない事が大切です。

花には生来の癒しの力があり、誰もがシンプルにそれを感じ取る事が出来ます。
東日本大震災のチャリティーソングは「花は咲く」。
ひまわりも、復興活動のキーワードとなっています。
フラワーエッセンスのパンフレットやカードの花の写真から、被災者自身に、気になる花を選んで頂くのもいいかもしれません。
ペンジュラム、キネシオロジーを使って、必要以上に被災者の内面に踏み込む事なく、最適な種類を選ぶ事も出来るでしょう。

〔執筆者:パビットラ(中沢あつ子)〕
フラワーエッセンス開発者、指導家。富士山周辺に咲く花から日本で最初にマウントフジフラワーエッセンスを開発。日本で初めてバッチフラワーエッセンスを導入。日本におけるフラワーエッセンスの先駆的役割を果たし、ハートサポートシステム(有)にて、フラワーエッセンスを用いた各種セラピー、セラピストの育成、執筆、開発等に努める。ハートサポートシステム(有)取締役。日本フラワーエッセンス協会®会長。著書に「マウントフジフラワーエッセンスとエネルギーの世界―花の”Being”―」、日本人初のバッチフラワーエッセンスの書籍「バッチ博士のフラワーエッセンスガイドブック」(共にフレグランスジャーナル社刊)がある。
心理療法家、カウンセラー、エネルギーワーカー、ボディワーカー、ヒーラーでもあり、精神世界系から医療関係系迄、国内外で幅広く紹介されている。

発達障害へのフラワーエッセンスの活用

(注)
雑誌掲載の際、フラワーエッセンス、発達障害の基本的な説明が別ページにある事から、ここでは詳しい説明はしていません。
また、(その2)のみの転載となります。
これらの点から、多少分かりにくい部分があるかもしれませんが、ご容赦下さい。

発達障害児へのフラワーエッセンス活用の特徴

発達障害児にフラワーエッセンスを活用する際には、家族のメンバー、少なくとも熱心に関わっているキーパーソンも使用すると、うまくいく事が多々あります。
その理由として、家族の誰かがフラワーエッセンスを使う事によって、間接的に、家族の構造的な部分にも働きかける事が出来るからです。
更に、彼等が発達障害児とその周辺(地域、学校等)と向き合っていく上で、フラワーエッセンスが、「ケアする人のケア」になってくれるという側面もあるでしょう。
つまり、発達障害児本人、メンバー、更に家族の構造への作用、これらが相乗的に働くのですね。

子供にとって家族の影響は大きいものですが、時には、発達障害児本人よりも先に、家族がフラワーエッセンスを使い始める事もあります。実際、こういったケースは数多くあります。
その際には、家族である使用者自身を主軸としたテーマを設定して、フラワーエッセンスを選ぶ事が大切でしょう。

また、発達障害児が、本人に選ばれたフラワーエッセンスを使っていく際、家族にフラワーエッセンスの基礎知識や体験があると、変化がスムーズに起こりやすくもなるでしょう。
家族は、「フラワーエッセンス治療チーム」の一員なのです。

マウントフジフラワーエッセンスのケースから

フラワーエッセンスが家族の構造に作用する事で、発達障害児に変化が現れた例を、いくつか挙げてみましょう。
(注)個人が特定されぬよう、ごく簡単な内容に留めています。

お母様が「マウントフジフラワーエッセンス講座」に参加され、マウントフジフラワーエッセンスを使いながら自分自身が変化していかれるにつれて、様々な心理療法から宗教に至る迄、何を試みても何年も引きこもっていたお子様が、外出出来るようになったケースがありました。
別のお母様のケースでは、不登校のお子様が、自ら学校を探して通い始めた事もありました。
これらのケースでは、最終的にお子様達自身も、マウントフジフラワーエッセンスを使い始めました。

他には、ご両親が、自分自身のテーマの為にマウントフジフラワーエッセンスを使用したところ、キレる傾向や依存症が改善され、その後、お子様にも変化が起こったケースがありました。
学校で孤立し、リコーダーを持つ事すら授業で拒否していたお子様が自らリコーダーを吹き始めたと、先生が泣きながら報告して下さったそうです。
ご兄弟も何年も不登校で、ご家族全体への働きかけが必要だと思われたこのケースでは、お子様はフラワーエッセンスを使用しなかったにも関わらず、家族全員に変化が起こりました。

自閉症児を持つセラピストAさんのケースから

「バッチフラワーエッセンス講座」を受講し、日本フラワーエッセンス協会®認定バッチフラワーエッセンスセラピスト™となったAさんについて、2つのケースをご紹介しましょう。

  • お子様B君のケース

Aさんのお子様のB君には、理解力や注意力が弱い為に物事を系統立てて説明出来ず、癇癪が抑えられないという状況が起こっていました。
幼稚園でよく怒られ、段々と「僕はダメな悪い子」、「どうせ出来ない」と、自ら言うようになっていきました。
Aさんは、周囲から「しつけが悪い」と言われ、「甘やかしてないのに」と悩みながら、叱る事が多かったと言います。
周囲に拒絶されたB君は、深く傷ついていきました。

そして、小学校で高機能汎用性発達障害と診断され、知人の紹介でホメオパシーを使いましたが、目に見える変化はありませんでした。
また、B君の妹さんは、ストレスでひどいアトピーになったそうです。
そんな状態の時に、Aさんは「バッチフラワーエッセンス基礎講座」を受講されました。

最初は、B君の表面に現れた状態に対処しようとして、バッチフラワーエッセンスをリーディングしていたのですが、徐々に、「二次被害によって傷ついた心に焦点をあてる事が、大切なのでは」と思い始めました。
また、「なぜ普通でない子供を持ってしまったのか」という自己憐憫から、子供へと視点が転換していきました。

「バッチフラワーエッセンスプロ養成講座」に進み、ご自身の変化を感じ始めた頃から、妹さんのアトピーがよくなりました。
また、「B君が随分落ち着いてきた」と、保護者会で言われました。
Aさんは、自分がフラワーエッセンスで変化する事で、子供達も変化していったと実感しました。

「バッチフラワーエッセンスプロ養成講座」でフラワーエッセンスセラピスト™の在り方を学び、様々な価値観があってよい事にも気づきました。
頭で分かっていても納得出来なかった事を、体験で理解したのです。
このままのB君ではいけない、治そう、変えようとしていたところから、そのままを受け入れる事へと、変化していきました。

また、フラワーエッセンスに懐疑的だったご主人も、「結構変化する」、「例のビンは?」と言うようにもなりました。
ご主人のB君への接し方と自分との違いに葛藤していたAさんは、ご主人の個性を認められるようにもなっていきました。

  • AさんのクライエントC君のケース

ハーフの中学生C君は、母、義父、異父弟と4人暮しです。
C君は、帰国後のストレスもあって、強迫神経症になってしまいました。何度も行う手洗いやシャワー、紙を燃やす行為があり、安定剤を常用していました。
光の下で見える埃が恐いとカーテンを閉め、家族とも外出しない状態になっていきました。

Aさんとのご縁でフラワーエッセンス使用後、すぐに実のお父様の夢を見て、「いつか会ってもいいか」と聞いてきたり、「家族と一緒に出かけるのは恥ずかしい」と、初めて家族に気持を表現するようになりました。
「さみしかった」、「ケーキを作ってほしい」等、過去の気持を表現し、過去にしてほしくても言えなかった事も言い出しました。
また、「靴を部屋の外に置く」と、外に出たい気持を表すようになった後、実際に外出するようにもなりました。
フラワーエッセンスを続けるうちに、やりたい事を見つけ、電車にひとりで乗れるようになり、教室に通えるようにもなりました。
気持が安定し、減薬も出来ました。

発達障害児へのフラワーエッセンスの可能性

周囲の理解不足から、いじめや虐待にあったり、引きこもりになる事が少なくない発達障害児に、フラワーエッセンスは、心のケアの面から支援します。
様々な障害は、周囲がそうみなしたり本人がそう感じた時、「障害」と認識されます。「障害」とは、診断や症状とは別の、社会や人によって作られるものなのかもしれません。
障害により本人が抱えているストレス、二次被害による心の傷といったメンタルな領域にフラワーエッセンスは有効です。

フラワーエッセンスは、使うのに遅すぎる事はありません。
診断が遅れたとしても、分かった時から使用出来ます。
また、いつでも、過去のトラウマの為に、あるいは現在のストレスの為に、使う事が出来るのです。

例えば、自閉症を克服した日本フラワーエッセンス協会®認定マウントフジフラワーエッセンスセラピスト™でもあるカウンセラー生支州さんは、「マウントフジフラワーエッセンス講座」を受講中、欠落していた幼少期迄の記憶が戻る等、大きな変化を体験しました。
現在、発達障害児にマウントフジフラワーエッセンスを使用すると共に、援助職者としての自己ケアにも活用しています。
「発達障害の方は、マウントフジフラワーエッセンスによる変化が分かりやすい。感情を傾聴し、その方に合ったマウントフジフラワーエッセンスと使用法を引き出すと、変化が現れる。心理療法の併用は効果的で、半年で学校へ行くようになった自閉症児もいる」と、生支州さん。

今回、この原稿を執筆するにあたり、家族という資源の重要性を、改めて感じました。
また、今回ご紹介した、おふたりの日本フラワーエッセンス協会®認定のフラワーエッセンスセラピスト™のケースが、ご本人が、あるいはお子様が発達障害児だという事からみて、関わる「人」という資源が、フラワーエッセンスのダイナミックな作用に少なからず関与しているのではないでしょうか。

「変えねば」という接し方でなく、花に個性があるように、今のユニークさを認める事。
決して損なわれる事のない完全性や本質的な特質は、常にその人に内在しています。
「フラワーエッセンス講座」のフラワーエッセンスセラピー™で教えているこの基本的在り方は、私達がくつろいで生きるヒントでもあり、そこに戻っていくものでもありたいと感じています。

パビットラ(中沢あつ子)

*発達障害の関連情報として、ブログ「フラワーエッセンスとチャクラ・エネルギーボディー(サトルボディー)・カラー」内、東京都発達障害者支援センター(TOSCA)のセミナーに行ってきましたもご覧下さい。

看護職者のフラワーエッセンス活用の可能性

フラワーエッセンスとは?

植物の可能性が最大限に開き、その力が集約された花。
花に特別関心のない人でも、花を見るときれいだなと感じたり、何となくこころが安らいだり、気持が切りかわって元気になったりします。花が大嫌いだという人は、あまり聞いた事がありません。
私達は、人生の様々な場面で、花の癒しを受け取っています。古の時代から、世界中で、花にまつわる習慣や行事や儀式が数多くあるのは、私達が、どこかで花の癒しというものを感じているからなのかもしれません。

死者にたむける慈愛と見送りの花、お祝い事を豊かにしてくれる花、愛や感謝や尊敬の気持を伝える花。明るい気分にしてくれる花、優しい気持にしてくれる花、ほっとさせてくれる花。
前向きさ、勇気、思いやり、受容性、くつろぎ……。
花は、私達に内在する自然で調和ある特質や、本来のその人らしさを刺激し、思い出させてくれるのです。ただ在るだけで私達のこころのガードを緩め、元々携えている本質を開いてくれる彼等は、天性の癒し手です。

フラワーエッセンスは、特定の花が持つそんな特質、生命力、エネルギーを、水に転写したバイブレーションエッセンス。
保存料として、酢、ブランデー等が使われていますが、花そのものの物理成分は入っておらず、肉体には直接作用しません。
インプットされた花のエネルギーの整った波長が、人間の微細なエネルギーに直接働きかけ、花の特質と共鳴する私達の本質を刺激し、拡大していく事で、不調和になっている波長を優しく整えます。

ここでいうエネルギーとは、身近なところで簡単に説明すると、形のない雰囲気のようなもの。例えば、重苦しい部屋の空気、気持のよい場所、何となく悲しそうといった認識は、エネルギーを感じ取っているという事なのです。
フラワーエッセンスは、精神、感情、考え方、物事のとらえ方、行動パターン、過去のトラウマ、集合的な構造等に作用し、私達が本来持っている個性、その人らしい良さ、可能性を開いてくれます。

一般的に、フラワーエッセンスは、1930年代のホメオパシー医エドワード・バッチ博士が開発したのが始まりだと言われていますが、日本、インド、エジプト、ギリシャ、ロシア、ネイティブアメリカン等、それ以前からフラワーエッセンスとそれに近い癒しが、健康法、行事、儀式等として行われていた事が、フラワーエッセンス専門家の間で知られています。
花の夜露で身体をぬぐったり、朝露を飲んだり、水に浮かべたり、蒸気を浴びる方法は、フラワーエッセンスの一種だと言えるでしょう。

バッチ博士の開発した、バッチフラワーエッセンスは、大恐慌という時代、医師としての立場が反映し、落ち込んでいる時に、恐れを感じた時に、自信が持てない人に、完璧主義の人にといったふうに、感情や性格として、それぞれの種類の働きかけが分類されています。

それに対して、1990年代前後からは、日本のマウントフジフラワーエッセンス、カナダのリビングライトエッセンス、インドのブッダフィールドフラワーエッセンス等、家族関係、性、生と死、環境からの保護、物質的豊かさと精神的豊かさの統合、自己成長等、今の時代に必要なフラワーエッセンスが世界中で開発され、セラピー、カウンセリングの現場でも活用されています。

日本においても、医療、看護、介護に携わる人の中でフラワーエッセンスを知る人が徐々に増えてきており、弊社の「フラワーエッセンス講座」にも来られています。メンタルクリニック等で、既に取り入れているところも。

フラワーエッセンスがもたらす変化

フラワーエッセンスがもたらす変化は幅広く、心理、感情、行動、肉体に近いレベル、夢、出来事、環境、周囲の人々迄、使用者独自のプロセスとスピードで現れます。
同じテーマや課題であったとしても、人によって選ばれるフラワーエッセンスは違います。
仮に同じテーマや課題で、同じ種類を使ったとしても、使用者によって起こる変化は様々です。時には、想定していなかった領域で、変化が起こる事もあるでしょう。

フラワーエッセンスを使い、気持や感情の変化等、メンタルな部分が調和された例は少なくありません。
例えば、今の状況を受け入れる余裕がでてきたり、感情の爆発がなくなったり、特定の対象に対する恐れが軽減されたり、人生に対して前向きになったり、私は私と思えるようになったり。
特定の感情や思考がやってきた時、一歩引いて距離を持って観察する事で、そこに留まらず、うまく切り替えられるようにもなっていきます。
また、そういった事が、行動パターンの変化にもつながっていくのです。
例えば、すぐ人と争う事が少なくなったり、愚痴を言わなくなたり、やたらと飲み過ぎなくなったり。

また、花のエネルギーであるフラワーエッセンスには、色、形、香、手触り等の五感に直接的に働きかける刺激がありません。その為、フラワーエッセンスを使うと、どんな変化がもたらされるかと、普段よりも日常の中で意識的になります。
フラワーエッセンスの使用自体が自分自身を見つめるきっかけにもなり、自己理解につながる体験を、多くのクライエントがしておられます。
広い視野で見ると、フラワーエッセンスを使おうと自発的に決めた時点で、クライエンとの変わろうとする力が動き出しているといえるでしょう。これもまた、花のエネルギーとの共鳴だともいえます。
こういった特質から、弊社では、一般的な「フラワーエッセンスプラクティショナー」の名称ではなく、フラワーエッセンスセラピスト™、フラワーエッセンスセラピー™と呼び、セラピストとしての在り方を大切にしています。
日本フラワーエッセンス協会®では、フラワーエッセンスセラピスト™の認定を行っています。

フラワーエッセンスでメンタルな領域が調和すると、間接的に肉体レベルに変化が現れ、症状が軽減される事もあります。
基本的には、徐々に変化が肉体にも現れてくるのですが、短時間で改善される事も。
例えば、あるワークショップで5分程マウントフジフラワーエッセンスのボトルを持ってリラクゼーションをした後、長年苦しんでいたバネ指の痛みがなくなった例があります。

また、転職、引越等の環境の変化、印象深い夢といった、テーマを象徴する出来事が起こる事もあります。
使用者の周辺の人々、家族関係が変化する事も少なくありません。

フラワーエッセンスの活用

弊社のフラワーエッセンスセラピー™の個人セッションでは、カウンセリング(テーマ、課題の特定)、リーディング(テーマに対応するフラワーエッセンスの選択)、ヒーリング(選択したフラワーエッセンスとエネルギーペネトレーションペンダント(EPP)を使ったエネルギーワーク。誘導瞑想。)、シェアリング(選択されたフラワーエッセンス、クライエントの状態、テーマとの関連についての見立てと話し合い)の4つのステージが、専門的技法を使って行われます。
全体を通してのセラピストの在り方は、カウンセリングに近いでしょう。

セッション後、クライエントは、選択された1~7種類のフラワーエッセンスをミックスしたミックスボトルを、毎日数回4~5滴程度、継続的に飲用します。
つまり、フラワーエッセンスの癒しは、セッションルームの中だけでは終了しないのです。セッションの場においての癒しは勿論、日常に戻った後、クライエントは自分のペースでフラワーエッセンスを使用し、プロセスを進んでいく事となります。

フラワーエッセンスには副作用、依存性がなく、比較的安全に使う事が出来ます。
基本的に穏やかに作用しますが、作用が強いと感じた時も、クライエントが自発的に使用頻度を減らしたり、一時的にストップしたりする事で調整可能です。使用したくなければ、好きな時に止める自由もあります。
使用回数や量を誤ったとしても、急に使用をやめたとしても、害はありません。
合っていない種類を使ったとしても、インプットされた花の特質と共鳴しない為、変化がほとんど起こらないだけです。

また、花のエネルギーであるフラワーエッセンスは、物理成分のあるお薬とは働きかける領域が違う為、併用が可能です。
他の治療、セラピーと併用すると、相乗的に働きます。
例えば、イメージ療法やリラクゼーションと併せて使うと効果的です。グループワークでも、活用出来るでしょう。カウンセラー、セラピスト、ボディワーカー等で、クライエントにフラワーエッセンスを使っている人は少なくありません。

また、フラワーエッセンスには気づきを深める作用もあり、特に問題や不調がなくても、自己成長や自己理解の為に使用している人もおられます。
特定の症状や悩みがある時は勿論、大きな変化を迎えている時期、より深く自分を見つめたい時に、使用を始める人もいるのです。

このようにフラワーエッセンスは、誕生のプロセス、老いや死との対面をはじめ、私達の人生の生老病死の様々な場面、また、人生における節目の時等、広く使っていく事が出来ます。
赤ちゃんからお年寄り迄、お母さんを通してお腹の胎児に、家族や夫婦といった集合的な事柄に、ペットに、植物に、空間の浄化に。あらゆる機会に、あらゆる方法で活用出来るのです。

看護の現場でのフラワーエッセンス活用の可能性

お見舞いの花が病に苦しむ人を慰めたり勇気付けたりするように、看護の現場においても、フラワーエッセンスを活用出来るといえるでしょう。
たとえ花を見たり、触れたり、嗅いだり、食べたり出来なくても、エネルギーレベルで、ダイレクトに花の癒しを受け取れるのです。肉体、五感への強い刺激を避けたい場合にも、穏やかで優しい癒しとして役立つでしょう。

病気や症状という側面からみると、フラワーエッセンスの性質から、主にメンタルな症状の方が使用している事で知られています。
しかし、肉体的な病気や症状に対しても、事故や災害による肉体的ダメージに対しても、フラワーエッセンスを使う事が可能です。医学的な対応を続けながら、こころのケアとして補助的に使用するといいでしょう。
医学的対応が出来ない人に、難病の人に、ターミナルケアに、介護にも活用が可能性です。治る見込みがない病や先天的な機能傷害の場合、治すという目的とは違った切り口で使う事も出来るでしょう。

例えば、

  • 症状の原因となった過去のトラウマやストレス、自己や災害で受けたショックに。
  • 二次被害による過去の傷に。
  • 症状と結びついている考え方の癖、行動パターンに。
  • 症状や障害がある事で、今感じている否定的感情、ストレスに。

フラワーエッセンスを口に入れる事に抵抗のある人、出来ない人には、スプレーで肉体周辺のオーラフィールドに噴霧する事も出来ます。
マウントフジフラワーエッセンスからは、外用に特化したオーラスプレーが開発されています。

また、マウントフジフラワーエッセンスでは、石鹸、ジェムストーンを使ったマウントフジフラワーエッセンスジェム、コラボ化粧品の「ア・マ・テラッセ」、バッチフラワーエッセンスのファイブフラワークリーム等、飲用以外の形体のものも開発されています。

看護師自身へのフラワーエッセンス活用の可能性

メンタルなサポーターとして役立つフラワーエッセンスは、症状や障害を抱えた患者さんだけでなく、その周辺の人にも使えます。
家族は勿論、看護師をはじめハードな仕事環境にある医療や介護の現場に携わる人々には、「ケアをする人のストレスケア」として役立つでしょう。
例えば、看護における焦り、自責、限界を感じている時等、日々の業務で感じる特定の状態に。頑張りすぎる、支配的になりがち等の傾向にも。

業務を終えてプライベートに戻った後、その日の垢を明日に持ち越さないように、気分転換としてフラワーエッセンスのスプレーを毎日使うといった気軽な使用法もいいでしょう。

今後、看護の現場でフラワーエッセンスが使われている事を、役立っていく事を願っています。

フラワーエッセンスは、どのような病気・症状に最も作用が期待出来るか
  • メンタルな領域、メンタルな不調和に役立ちます。
  • あらゆる病気・症状、障害に対して、メンタル面でのサポートとなります。
  • 人生の生老病死の様々な場面で広く役立ちます
  • 患者さんの家族、看護師さん等、ケアする人のメンタルケアとして役立ちます。

〔執筆者:パビットラ(中沢あつ子)
フラワーエッセンス開発者、指導家。富士山周辺に咲く花から日本で最初にマウントフジフラワーエッセンスを開発。日本におけるフラワーエッセンスの先駆的役割を果たし、ハートサポートシステム(有)にて、フラワーエッセンスを用いた各種セラピー、セラピストの育成、執筆、開発等に努める。ハートサポートシステム(有)取締役。日本フラワーエッセンス協会®会長。著書に「マウントフジフラワーエッセンスとエネルギーの世界―花の”Being”―」、「バッチ博士のフラワーエッセンスガイドブック」がある。