(注)
雑誌掲載の際、フラワーエッセンス、発達障害の基本的な説明が別ページにある事から、ここでは詳しい説明はしていません。
また、(その2)のみの転載となります。
これらの点から、多少分かりにくい部分があるかもしれませんが、ご容赦下さい。
発達障害児へのフラワーエッセンス活用の特徴
発達障害児にフラワーエッセンスを活用する際には、家族のメンバー、少なくとも熱心に関わっているキーパーソンも使用すると、うまくいく事が多々あります。
その理由として、家族の誰かがフラワーエッセンスを使う事によって、間接的に、家族の構造的な部分にも働きかける事が出来るからです。
更に、彼等が発達障害児とその周辺(地域、学校等)と向き合っていく上で、フラワーエッセンスが、「ケアする人のケア」になってくれるという側面もあるでしょう。
つまり、発達障害児本人、メンバー、更に家族の構造への作用、これらが相乗的に働くのですね。
子供にとって家族の影響は大きいものですが、時には、発達障害児本人よりも先に、家族がフラワーエッセンスを使い始める事もあります。実際、こういったケースは数多くあります。
その際には、家族である使用者自身を主軸としたテーマを設定して、フラワーエッセンスを選ぶ事が大切でしょう。
また、発達障害児が、本人に選ばれたフラワーエッセンスを使っていく際、家族にフラワーエッセンスの基礎知識や体験があると、変化がスムーズに起こりやすくもなるでしょう。
家族は、「フラワーエッセンス治療チーム」の一員なのです。
マウントフジフラワーエッセンスのケースから
フラワーエッセンスが家族の構造に作用する事で、発達障害児に変化が現れた例を、いくつか挙げてみましょう。
(注)個人が特定されぬよう、ごく簡単な内容に留めています。
お母様が「マウントフジフラワーエッセンス講座」に参加され、マウントフジフラワーエッセンスを使いながら自分自身が変化していかれるにつれて、様々な心理療法から宗教に至る迄、何を試みても何年も引きこもっていたお子様が、外出出来るようになったケースがありました。
別のお母様のケースでは、不登校のお子様が、自ら学校を探して通い始めた事もありました。
これらのケースでは、最終的にお子様達自身も、マウントフジフラワーエッセンスを使い始めました。
他には、ご両親が、自分自身のテーマの為にマウントフジフラワーエッセンスを使用したところ、キレる傾向や依存症が改善され、その後、お子様にも変化が起こったケースがありました。
学校で孤立し、リコーダーを持つ事すら授業で拒否していたお子様が自らリコーダーを吹き始めたと、先生が泣きながら報告して下さったそうです。
ご兄弟も何年も不登校で、ご家族全体への働きかけが必要だと思われたこのケースでは、お子様はフラワーエッセンスを使用しなかったにも関わらず、家族全員に変化が起こりました。
自閉症児を持つセラピストAさんのケースから
「バッチフラワーエッセンス講座」を受講し、日本フラワーエッセンス協会®認定バッチフラワーエッセンスセラピスト™となったAさんについて、2つのケースをご紹介しましょう。
- お子様B君のケース
Aさんのお子様のB君には、理解力や注意力が弱い為に物事を系統立てて説明出来ず、癇癪が抑えられないという状況が起こっていました。
幼稚園でよく怒られ、段々と「僕はダメな悪い子」、「どうせ出来ない」と、自ら言うようになっていきました。
Aさんは、周囲から「しつけが悪い」と言われ、「甘やかしてないのに」と悩みながら、叱る事が多かったと言います。
周囲に拒絶されたB君は、深く傷ついていきました。
そして、小学校で高機能汎用性発達障害と診断され、知人の紹介でホメオパシーを使いましたが、目に見える変化はありませんでした。
また、B君の妹さんは、ストレスでひどいアトピーになったそうです。
そんな状態の時に、Aさんは「バッチフラワーエッセンス基礎講座」を受講されました。
最初は、B君の表面に現れた状態に対処しようとして、バッチフラワーエッセンスをリーディングしていたのですが、徐々に、「二次被害によって傷ついた心に焦点をあてる事が、大切なのでは」と思い始めました。
また、「なぜ普通でない子供を持ってしまったのか」という自己憐憫から、子供へと視点が転換していきました。
「バッチフラワーエッセンスプロ養成講座」に進み、ご自身の変化を感じ始めた頃から、妹さんのアトピーがよくなりました。
また、「B君が随分落ち着いてきた」と、保護者会で言われました。
Aさんは、自分がフラワーエッセンスで変化する事で、子供達も変化していったと実感しました。
「バッチフラワーエッセンスプロ養成講座」でフラワーエッセンスセラピスト™の在り方を学び、様々な価値観があってよい事にも気づきました。
頭で分かっていても納得出来なかった事を、体験で理解したのです。
このままのB君ではいけない、治そう、変えようとしていたところから、そのままを受け入れる事へと、変化していきました。
また、フラワーエッセンスに懐疑的だったご主人も、「結構変化する」、「例のビンは?」と言うようにもなりました。
ご主人のB君への接し方と自分との違いに葛藤していたAさんは、ご主人の個性を認められるようにもなっていきました。
- AさんのクライエントC君のケース
ハーフの中学生C君は、母、義父、異父弟と4人暮しです。
C君は、帰国後のストレスもあって、強迫神経症になってしまいました。何度も行う手洗いやシャワー、紙を燃やす行為があり、安定剤を常用していました。
光の下で見える埃が恐いとカーテンを閉め、家族とも外出しない状態になっていきました。
Aさんとのご縁でフラワーエッセンス使用後、すぐに実のお父様の夢を見て、「いつか会ってもいいか」と聞いてきたり、「家族と一緒に出かけるのは恥ずかしい」と、初めて家族に気持を表現するようになりました。
「さみしかった」、「ケーキを作ってほしい」等、過去の気持を表現し、過去にしてほしくても言えなかった事も言い出しました。
また、「靴を部屋の外に置く」と、外に出たい気持を表すようになった後、実際に外出するようにもなりました。
フラワーエッセンスを続けるうちに、やりたい事を見つけ、電車にひとりで乗れるようになり、教室に通えるようにもなりました。
気持が安定し、減薬も出来ました。
発達障害児へのフラワーエッセンスの可能性
周囲の理解不足から、いじめや虐待にあったり、引きこもりになる事が少なくない発達障害児に、フラワーエッセンスは、心のケアの面から支援します。
様々な障害は、周囲がそうみなしたり本人がそう感じた時、「障害」と認識されます。「障害」とは、診断や症状とは別の、社会や人によって作られるものなのかもしれません。
障害により本人が抱えているストレス、二次被害による心の傷といったメンタルな領域にフラワーエッセンスは有効です。
フラワーエッセンスは、使うのに遅すぎる事はありません。
診断が遅れたとしても、分かった時から使用出来ます。
また、いつでも、過去のトラウマの為に、あるいは現在のストレスの為に、使う事が出来るのです。
例えば、自閉症を克服した日本フラワーエッセンス協会®認定マウントフジフラワーエッセンスセラピスト™でもあるカウンセラー生支州さんは、「マウントフジフラワーエッセンス講座」を受講中、欠落していた幼少期迄の記憶が戻る等、大きな変化を体験しました。
現在、発達障害児にマウントフジフラワーエッセンスを使用すると共に、援助職者としての自己ケアにも活用しています。
「発達障害の方は、マウントフジフラワーエッセンスによる変化が分かりやすい。感情を傾聴し、その方に合ったマウントフジフラワーエッセンスと使用法を引き出すと、変化が現れる。心理療法の併用は効果的で、半年で学校へ行くようになった自閉症児もいる」と、生支州さん。
今回、この原稿を執筆するにあたり、家族という資源の重要性を、改めて感じました。
また、今回ご紹介した、おふたりの日本フラワーエッセンス協会®認定のフラワーエッセンスセラピスト™のケースが、ご本人が、あるいはお子様が発達障害児だという事からみて、関わる「人」という資源が、フラワーエッセンスのダイナミックな作用に少なからず関与しているのではないでしょうか。
「変えねば」という接し方でなく、花に個性があるように、今のユニークさを認める事。
決して損なわれる事のない完全性や本質的な特質は、常にその人に内在しています。
「フラワーエッセンス講座」のフラワーエッセンスセラピー™で教えているこの基本的在り方は、私達がくつろいで生きるヒントでもあり、そこに戻っていくものでもありたいと感じています。
パビットラ(中沢あつ子)
*発達障害の関連情報として、ブログ「フラワーエッセンスとチャクラ・エネルギーボディー(サトルボディー)・カラー」内、東京都発達障害者支援センター(TOSCA)のセミナーに行ってきましたもご覧下さい。