現在、「バッチフラワーエッセンス基礎通信講座」を受講しています。
バッチフラワーエッセンスの「恐れ」のカテゴリーに属するアスペンとミムラスについて、恐れの違いがいまひとつ明確にわかりません。
一般的な説明としての、アスペンが「漠然とした不安」、ミムラスが「具体的な不安といった違いについては、理解しています。
たとえば、”年をとることに対する恐れや不安”は”年をとること”という具体的な事柄に対する不安なので、ミムラスが適しているのでしょうか。
別にこれといった理由はないけれど、ただ年をとるのが不安、という場合だと、漠然とした不安や恐れに対応するアスペンが対応してもおかしくないような気がします。
回答:
“年をとることに対する恐れや不安”が、日常的で具体的に限定、特定出来るような恐れであるなら、ミムラスだといえるでしょう。
特に具体的ではなく、曖昧で、漠然とした未来への心配であるなら、アスペンかもしれません。
こちらは一般的な分類にそったもので、ご質問者も充分に理解しておられる内容でしょう。
“年をとることに対する恐れや不安”と文章にするとシンプルな事柄も、個々の人の人生の姿、生きた体験や思いとして見ていくと、そのひとつひとつがとてもユニークなものとなります。
今のその人の年齢、健康状態、仕事等の環境によって、切実で具体的なテーマがそこにあるのかもしれません。
あるいは、現実的で切迫したものでないにも関わらず、いつもどこかにくすぶっている不安が、日常に少なからず影響を与えているといった事もあるでしょう。
例えば、「年をとることへの恐れ→若さと美しさを失う事への恐れ」である人の背景には、異性に見捨てられる事への恐れ、顧みられない事への不安といったものがあるかもしれません。
仕事を失う事、生活出来なくなる事への心配等のサバイバルの問題が関係している人もいるでしょう。
今すぐ何とかしないといけない問題ではないのに、不安で不安で仕方ないという人もいるかもしれませんし、その根拠のない不安感の背後には、身近な人と関わる古い記憶が関係している事もありえるでしょう。
実際のリーディングの現場では、ミムラスとアスペンが、同時に選ばれる事が少なくありません。
人のこころは、シンプルに割り切れるものではなく、矛盾した気持を同時に感じていたり、微妙で曖昧な気持が行き来していたり、様々な層で違う感情が存在したりしているものです。
フラワーエッセンスの各意味については、基本的な内容を掴んでいる事が大切ですし、そこには矛盾はあまりないのかもしれません。
と同時に、フラワーエッセンスを使うのは生きた個人の人間であると覚えている事は、それ以上に大切です。
各フラワーエッセンスの意味、分類=あらゆる人の心理全てにぴったりとあてはめられるもの、四角四面に分類出来るものではないのです。
“年をとることに対する恐れや不安”という現象としてではなく、「”年をとることに対する恐れや不安”を感じている、目の前の生きたひとりの人」として尊重し、そのままを受け入れる事からスタートしましょう。
フラワーエッセンスの各意味に個々の人の心理を明確にあてはめようとするのではなく、個々の人のそのままを受けとめて、その呼びかけに応答し、働きかけてくれるフラワーエッセンスを、柔軟に見つけていきましょう。
そうすれば、「”年をとることに対する恐れや不安”を感じている、かけがえのないひとりの個人」と向き合っている時、ミムラスやアスペンが同時に選ばれたり、それ以外の意外な種類がリーディングされるといった事も、矛盾や割り切れなさを持ちながら生きている私達の心の自然な姿として、受けとめていけるかもしれません。
そういったリーディングとヒーリングの場でこそ、ペンジュラムやお花の写真は、一段と役立ってくれるでしょう。
「バッチフラワーエッセンス基礎通信講座」では、基礎的事柄を理論的に学ぶ事に、多くの時間をとっています。
その基本的部分を獲得しながら、実際に自らフラワーエッセンスを継続的に使い、体験的に理解していきます。
実体験する事なく、机上の勉強だけで、質の高いセッションは出来ないのです。
次の段階である「バッチフラワーエッセンスプロ通信講座」では、実際に他者へのリーディングの練習をしながら、クライエントとの関わり方を理解していきます。
ひとりひとりの人がオリジナルである事を尊重し、関わっていく練習の現場の中で、人とフラワーエッセンスの関わり方について、より深い体験的な理解へと入っていく事となるでしょう。
セッションは、四角四面にあてはめた結果が大切なのではなく、目の前の生きた人と共にいる事ではじまるのですから。
文:パビットラ(中沢あつ子)