【質問17】幼少期のトラウマを癒すハハコグサについて

「多種類のエッセンスを同時に使いすぎる事と初期反応(浄化反応)について」の質疑応答に出て来た「ハハコグサ」について、詳しい情報を知りたいのですが。
幼少期のトラウマに、いいんですよね。
子供の頃に、尊重され、受容され、認められた体験がほとんどなくて、いつもそこでひっかかってしまうので。

回答:

幼少期のトラウマに

ハハコグサのキーワードは、《母の愛》です。

ハハコグサの開花時期は、大体3月から6月くらい。
田畑や道端で、白い綿毛で覆われた優しい黄色の花を、もうすぐ目にする事が出来ます。
でも、中には、季節に関係なく、秋も冬も花咲かせている、とってもたくましいかあちゃんのようなハハコグサもいるようですね。

ハハコグサの古名は御形と言って、春の七草に入れられています。
昔は、ハハコグサの若芽を、よもぎのかわりに、お餅や七草粥に入れていたそうです。

ハハコグサのフラワーエッセンスは、その名の通り、お母さんの愛、普遍的な母性エネルギー、聖母意識と関係しています。
それは、個人個人のお母さんというよりも、私達の全てが回帰していく、根源の母なるエネルギーのようです。

ハハコグサは、トネアザミやワレモコウ等、他のマウントフジフラワーエッセンスとは違うやり方で、幼少期の問題に働きかけてくれます。
「私の胸の中で安心しなさい」と、傷ついたインナーチャイルドを、穏やかに慰めてくれるのです。
お母さんのような愛の中で、安心して泣く事、甘える事の体験をうながしてくれます。

愛を素直に表現出来ない、異性や同性と関われない、子供やペットに暴力的になってしまう等、過去の両親との関係が原因で、愛情や対人関係に問題を抱えている人にいいでしょう。
繊細で傷つきやすい人、自分の気持ちやこころの傷をなかなか表現出来ない人には、とりわけ助けになります。

また、ハハコグサは、私達が、何かのきっかけで、自分では見たくない部分や触れられたくない事柄について、他者から一方的に指摘された結果、不快な思いや混乱だけが残り、どうしたらいいか分からなくなった時にも役立ちまず。
自分自身の否定的な部分を見つめる事が、今はつらいと思う時にも。

ハハコグサは、勿論、子供達にも使用出来ます。
愛情のコミュニケーションが上手くいかない等、お母さんとの問題のある時にいいでしょう。
また、お母さんが過去の自分を癒す事で、我が子への接し方が変容する事から、お母さん自身も、同時にこのフラワーエッセンスを使用されるといいでしょう。

初期反応(浄化反応)に使う際の追加として

「多種類のエッセンスを同時に使いすぎる事と初期反応(浄化反応)について」で説明したような、たくさんのフラワーエッセンスを同時濫用してしまう人の中には、これと似た関係を、フラワーエッセンス以外とも結びがちの人もいるでしょう。
ニューエイジジプシー、ドクターショッピングのごとく、セラピー、ヒーリング、占い、パワーグッズ、グル、友人……。
様々なものと、似たような付き合い方をしていませんか。
勿論、こういった一時的な熱意と情熱が、大きな成長の加速へとつながる、意味あるステップである事も少なくありません。
でも、何かが違うような、達成感のない空しさがあったり、かえって混乱して訳がわからなくなってしまったなら、ちょっと立ち止まって、付き合い方を見直してみるのもひとつの方法かも。
こういった時にも、ハハコグサと一緒に一休みして下さい。

また、初期反応(浄化反応)が強く出た為、自分にはフラワーエッセンスを受け取る準備が出来ていない、自分とは相性がよくないと感じてしまった時にもいいでしょう。

植物達が教えてくれる人間や世界の見方

もうすぐサクラの季節です。

まだ寒い富士山に入った時、50センチ程の岩の上に種を落とし、発芽し、岩に小さな根を張った、小さなフジザクラの木に出会った事があります。
いびつで安定しない岩の上で、丈が伸びて倒れてしまわないように、小さな幹をくの字に曲げて、大地や重力とバランスを取りながら、清らかな花を咲かせていました。

このフジザクラのように、植物達は、周りの自然環境と協調し、育っていきます。

日当たりの悪い場所に飛んだ種は、細くて頼りない茎をひょろひょろに伸ばして、一生懸命、太陽を捜します。
大地から切り離された切花達だって、窓から差す太陽の光をたくさんもらおうと、茎の角度や花の向きを変えていきます。

茎がひょろひょろに曲がっている植物を見て、「間違っている」と思う人はいないでしょう。

私達人間も、環境に合わせて成長していきます。
過去のトラウマでこころを閉ざした状態も、両親の愛情で明るく前向きに育った状態も、それぞれの人が、その環境の中で、「まっすぐに」生きてきた姿です。

それぞれの植物も、それぞれの人も、ふたつとないユニークな存在であり、神聖さの体現であり、尊重され、受容され、認められる存在なのです。

この世界観が、ハハコグサが与えてくれる幼少期への働きかけなんですね。

(言葉の世界では、マウントフジフラワーエッセンスのそれぞれの意味について、様々なレベルでの働き、多彩な領域や角度から表現していきますので、どうしても二元論的な表現も多々あります。でも、その背後にあるのは………。)

マウントフジフラワーエッセンスを通して、植物達や自然界から、世界の見方や在り方を、たくさん教えてもらっています。
花や石や猫の方がよっぽど人間よりエライぞ、と密かに思いつつ、ワークしています。

文:パビットラ(中沢あつ子)