人前で話す事が恐くて、マイクを持つ手が震えたり、手が汗ばんだり、声がうわずったりします。
私の状態には、バッチフラワーエッセンスのミムラスがピッタリです。
ミムラスを使用すると、これからは、人前で話す事への恐れがなくなり、手が震えたり、汗ばんだり、声がうわずったりしなくなるでしょうか?
回答:
フラワーエッセンスを知られて間もない方から、恐れ、怒りといった特定の感情に作用するボトルを使用すると、それ以降は、一生その感情を感じなくてすむのか、といった質問をされる事がよくあります。
否定的な感情は、誰もが感じたくないものであり、誰もが、そうなったらいいと思うかもしれません。
また、そういった変化が起こらないのであれば、フラワーエッセンスに効果があると言えないのではないか、といった質問を頂く事もあります。
恐れとは、命やあらゆるレベルでの安全の保持のために、戦うか逃げるかといった決断の元となる、私達の自然で本能的な反応。
私達と同じく自然界に属し、自然界からのギフトであるフラワーエッセンスは、自然の流れに逆らう変化は、基本的に起こしません。
なので、残念なのですが、恐れに作用するフラワーエッセンスを使ったとしても、私達が生きる上で、恐れという感情は、これからも起こり続けるでしょう。
恐れがないと、私達は危険を回避する事が出来ず、命を落とす事にもなりかねません。
人生の中、私達は、必要な時は恐れ、冷や汗をかき、震えもします。
それは、当たり前の、自然な反応です。
ご質問を拝読させて頂き、「ミムラスを使用すると、恐れがなくなるのでしょうか?」という発想それ自体が、まさにミムラスが必要な状態を表現しているようで、興味深く感じました。
特定の恐れを気にして、支配されている状態なのですが、これをより深く観ていくなら、「恐れる事を恐れている」という、より深いテーマが現れてくるかもしれません。
フラワーエッセンスには、自己理解や気づきを深めてくれる作用があります。
例えば、恐れというものをより広い視野で観察するセンスが磨かれる事で、恐れとの付き合い方が変化する事もあるかもしれません。
恐れは相変わらずそこにあったとしても、それをどう捉えるか、どう向き合うかが変化する事で、人生が軽やかになったり、受け止め方が楽になったり。
つまり、「恐れる事を恐れている」というテーマに、変化が訪れるのですね。
恐れにくつろげるようになる、とも言えるかもしれません。
微細エネルギー解剖学的には、花の肉体ではなくエネルギーであるフラワーエッセンスは、私達の肉体次元には直接的には作用しません。
私達の、見えない、触れられない、微細な領域であるエネルギーボディー(サトルボディー)、例えば、感情の領域に作用します。
そして、微細な領域への作用が、間接的、結果的に、現象面での変化へと降りてくる事もありえます。
恐れや、恐れで起こる反応を許せるようになる事で、結果的に、手が震えたり、手が汗ばんだり、声がうわずったりする事が、変化したり、軽減する事もあるかもしれないのですね。
ところで、私達がフラワーエッセンスを色々と使っているプロセスで、「これって、自分そのものだわ」だと感じるボトルと出会う時があります。
一時的な気分や感情というより、ボトルの作用が、元々の自分の性質を表現しているように感じるのですね。
バッチフラワーエッセンスの場合は、特に、ストレス下においてどう感じ、振る舞うかで、そんなボトルを見つける事が出来るかもしれません。
例えば、困難な状況に陥った時、すぐに諦める、今以上に戦う、とにかく他者に頼る、ひとりで何とかしようとする、引き籠って回避する等、人それぞれの馴染み深い反応があります。
バッチフラワーエッセンスの世界では、元々の自分の性質にはあまりリンクしておらず、今起こっている一時的な気分や感情に対して使うボトルを、ムードレメディと呼んだりします。
それに対して、元々の性格を表現していると感じるレメディを、タイプレメディと呼びます。
ムードレメディ的な視点でミムラスを使い、観察されてみるのもいいかもしれません。
文:パビットラ(中沢あつ子)