最も長い夜の時に向かうと共に、
新たな年へとつなぐ要素達が、地上を賑わす時。
縦に長いこの国を見渡したなら、
様々な姿がそこにあります。
大地を飾る豊かな色々。
天と地の間で吹く音。
冷えた雨から生まれた純白。
空を渡り行く翼。
時おり、暖かな日もやって来て。
収縮と眠りに向かう時期、
たとえ外側の動きの世界では、賑やかさがあったとしても。
透明に澄み渡った静けさの中だからこそ、
私達は、中心の彼方との繋がりを感じます。
動きによって決して触れられる事のない、沈黙、静止、空っぽさ。
“そこ”に入った時、私達は、不思議と
家に還って来た懐かしい感覚になります。
静けさの中で、独り沈黙する時間を持ちましょう。
瞬間瞬間の動きも、色も、形も、
“そこ”に近いところから誕生するのです。
パビットラ(中沢あつ子)