季節のことば 2009年 春 

無彩色の世界に生まれ出た、枝先でただよう花のピンク。
枯れ草や土を突き抜けてきた、生まれたての芽の緑。

一夜一夜明けるごとに、天からの光がこぼれ落ちてきて、
土にも、水にも、空気にも、光のあたたかさと輝きが増してきました。

開かれる事を、待ち望んでいる光に出会えるのは、
もうすぐ!

私達も、花も、木々も、猫も、鳥も、魚も、虫達も、
新しい始まりの予感に向けて、開き始めています。

少しずつ。もっともっと。
この世界を呼吸しながら。

パビットラ(中沢あつ子)

公開日:2009年2月20日 更新日:2022年5月30日 | カテゴリー :