高く澄み渡った、空の下で。
下界は、秋を超え冬へと向かっています。
日々クリアになっていく空気の中で、
無彩色に向かう前、
世界の色は、天に届くほどにひときわ冴え渡ります。
春の鮮やかで浮き立つような色合いとは、別の。
お花見も、紅葉狩りも、
変化していく自然界のダンス、そのはかなさや美しさの楽しみ。
とりわけ、空の透明さの下、
山野で映える、黄やら、橙やら、赤やら、茶やら、
私達は、大地のエンジェル達の多彩な色を楽しみます。
この国では、どの場所にいても、
北から南へと移り行く紅葉の美しさを、
私達は、愛でる事が出来ます。
そして、色が豊かに存在し、
私達がその美しさを感じ取るためには、
いつもそこに、必ず光の存在があります。
日々クリアになっていく光の下、
あなたの色も、鮮やかに輝き、
それを、感じ取れますように。
パビットラ(中沢あつ子)