燃えるような秋の紅葉は、春の花盛りにひけをとりません。
秋の澄み渡った光、寒暖の差によって、あの色づきは、どんどんその鮮やかさを増していきます。
燃え上がるように全面的に生ききって、魂が成熟していく為には、光と闇、暖かさと冷たさの両方の体験が必要なのかもしれません。
反対側にいればいる程、その対極は際立ちます。対極は、より大切なものへと目を向けさせてくれます。
憎んだ人ほど愛の深みを感じ取り、病んだ人ほど健やかさに感謝を捧げ、死を体験した人ほど生の輝きを識っています。
生きる事は、驚きと豊かさに満ち溢れています。
たとえどんな状態にいるとしても、この今の瞬間も、一瞬一瞬の光が、私達ひとりひとりの生を揺さぶり、豊かな成熟へと誘ってくれています。
あなたが渇望する対極とは、どのようなものでしょうか。成熟の向こうには、何が待っているのでしょうか。
豊潤と熟成に向かう秋、じっくりと自己を見つめながら、「自己肯定と許し」のボトルで、対極とその向こう側にアクセスしてみませんか。
パビットラ(中沢あつ子)