動き、変化していくこの世界の中で、
私達は、自然界を節目にして、始まりや終わりを見立てました。
例えば、
1年の始まりと、1年の終わり。
1日の始まりと、1日の終わり。
物質世界では、始まりと終わりがあり、
究極の世界では、始まりも終わりもない、
そんな風に、私達は考えます。
でも、この物質世界にも、
始まりと終わりといったものは、本当はありません。
始まりと終わりは、
多くの人達によって信じられているものも、
“私”の内的世界で感じているものも、
私達自身によって、作られたもの。
時という概念もまた、私達によって作られたもの。
この世界の、
一体どこが始まりで、
どこが終わりなのでしょうか。
光の力が弱い時ほど、
私達は、変化を超えた永遠を思い出し、
近付きたくなるのです。
パビットラ(中沢あつ子)